二日酔いの朝

月曜日、14時、けたたましく鳴るアラームのスヌーズ音で起きた。頭がぐらぐらする。昨日の酒がまだ体の中に残っているようだ。カーテンを開ける。日を浴びる機会が極端に減り、日光がうざったくなり再びカーテンを閉める。台所まで行き、換気扇をつける。昨日どこかで転けたのだろうか、潰れた煙草を取りだし、それに火をつける。残った酒が再び動きだして体を揺らす。煙が目にしみた。酷い夢を見たようだ。煙が体に入り自分を汚しているようで、それが嫌で、灰皿にそれを押し付けて消した。残り香を無機質に回る換気扇が吸い込んでいく。いつか夢は普通になり、思い出も思い出せなくなり、その夢すら見なくなる。こみあげる何かをぐっと堪え、塩っぽい香りは吸い込んでくれない換気扇を止め、ぼさぼさの髪を結い、顔を洗った。

そういえば最後にロックを教えてくれたのはいつだったけ。私はもうロックを聴かない。

それなのに私は。